世界大百科事典(旧版)内の《モーション・ピクチャー・ストーリーズ》の言及
【スター】より
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[スター・システム]
1900年代の初めにフランス映画界の支配者となったシャルル・パテは,映画では俳優の頭から足まで全身がスクリーンに写るように撮影しなければならないと配下の監督たちに指示したと伝えられているが,アメリカのエドウィン・S.ポーター(1869‐1941)やD.W.グリフィスの実験的なクローズアップの使用は,演劇の伝統に固執するパテの考えをくつがえし,俳優の魅力を強調してその人気をさらに高めた。 09年,バイタグラフ社の映画のスチール写真をいれてプロットやあらすじをよびものにした最初のファン雑誌《モーション・ピクチャー・ストーリーズ》が発刊されて,初めてメリー・ピックフォードの名まえが明かされた。続いて《フォトプレイ・マガジン》(1911発刊)その他のファン雑誌が登場してスターの略伝や日常生活にスペースをさきはじめ,14年には《ニューヨーク・ヘラルド》が日曜版にイラスト入りで映画に関するシリーズ記事を連載してスターの動向もとりあげ,スターに対する興味と関心をあおった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」