世界大百科事典(旧版)内のモード同期法の言及
【レーザー】より
…実用的な気体レーザーの発振幅は数十kHz前後であるが,これとてもコヒーレンスの長さにして104mとなるから,ふつうの光源のコヒーレンス長1mと比較して桁違いに質のよい光であることがわかる。 広い幅をもつスペクトル線の中で,たくさんの縦モードを発振させ,しかも互いの発振が一定の位相関係を保つようにする(モード同期法)と,時間幅が非常に狭い(ps=10-12sの程度)光パルスをつくることができる。フーリエ反転の関係からスペクトル幅⊿νとパルス幅⊿tの間には⊿ν・⊿t~1の制約があるから,⊿tが小さいことは⊿νが大きいことで,これはちょうど単色性とはうらはらの関係になっている。…
※「モード同期法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」