世界大百科事典(旧版)内のヤケ族の言及
【アフリカ】より
…もっとも集団や集落の統治などは男にゆだねられているから,人間関係において男は自分の母方のおじを父以上に重要なものとみなし,母方のおじとおいの相互関係の比重が強い。なおナイジェリア南東部のヤケ族は,個人が男女とも父系血縁集団と母系血縁集団に同時に所属している二重出自をそなえている例としてよく知られている。 血縁集団のまとまりが,共通の祖先からの系譜をたどる多数の人口をふくみ,いわゆるクラン(氏族)組織として発達すると,それが政治性を帯びて,特定のクランの長が政治統合の実権をにぎる首長,あるいは王になる。…
※「ヤケ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」