世界大百科事典(旧版)内のヤルシ族の言及
【ブルキナ・ファソ】より
…セネガルからチャド湖周辺地方まで,西アフリカのサバンナ地帯の広い地域で牛の牧畜を行っているフルベ族も,ブルキナ・ファソに多数居住しているが,定住して農耕を行ったり,農耕民と混血している者も多い。また,北に隣接するマリ起源で,もとマンデ系の言語をもっていたが,モシ族が形づくっていた王国に浸透してモシ語を話すようになったヤルシ族は,大部分イスラム教徒で,木綿の機織,長距離交易を行うことに特徴をもった集団である。植民地化以前の社会組織の面では,モシ族,グルマンチェ族のように,最高首長である王から地方首長,村落の首長まで序列化された集権的な社会があった一方で,ロビ族,ダガリ族に代表されるような,血縁集団や家族が社会の単位として最も重要であるような非集権的な社会もある。…
※「ヤルシ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」