ヤン,C.N.(読み)やん

世界大百科事典(旧版)内のヤン,C.N.の言及

【統一場理論】より

…このような統一場理論としては,その後,アインシュタインも含めて多くの人々が諸種の理論を試みたが,物理的立場からみて説得性のあるものとはいいがたいものであった。 一方,1954年にはC.N.ヤンとR.L.ミルズが非可換ゲージ場の理論を発表し,これに基づいて,70年代の終りには電磁場と素粒子の弱い相互作用を統一的に記述する理論がS.ワインバーグとA.サラムによって完成され,これをさらに発展させて素粒子の強い相互作用をも含む大統一理論を作ろうとする試みが盛んに行われている。ここで注目すべきことは,ヤンとミルズの理論が,かつてのワイルの理論の生れ変りという面をもっていることである。…

【パリティ】より

…しかしその後の実験の精密化に伴い,パリティのほかは両者を同一の粒子と考えざるを得なくなり難問を引き起こした。これを解くために,T.D.リーとC.N.ヤンは,弱い相互作用においてパリティが破れているとしてもそれまでの実験結果と矛盾しないことを指摘し,さらにこの仮説を検証するために二,三の実験を提唱した(1956)。これらの実験は直ちに行われ,原子核のβ崩壊と,π中間子の崩壊においてパリティが破れていることが確証された(1957)。…

※「ヤン,C.N.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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