世界大百科事典(旧版)内のユニバーサル・カルチャーの言及
【人類】より
…野生のチンパンジーの相互間にこの種の身ぶりによる会話が交わされているという報告はないが,相手の物乞いに応じて食物などを分配する行動が認められている。
[家族の形成]
現在の人間社会には,人種,民族,文化を問わず,家族の存在は認められており,それは人類のユニバーサル・カルチャーであるといわれるゆえんでもあるのだが,近年のヒトを除く霊長類社会についての研究の結果は,いずれの種もが家族を形成するにはいたっていないということになっている。今西錦司は《人間家族の起原》(1961)の中で,人間家族をつぎの最小限度の条件を満たす集団と定義している。…
※「ユニバーサル・カルチャー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」