ヨハンソン,D.(読み)よはんそん

世界大百科事典(旧版)内のヨハンソン,D.の言及

【猿人】より

…便宜上ここでは,通称による次の4区分に従う。
[アファール猿人]
 比較的新しく1978,79年に,D.ヨハンソンとT.ホワイトが,エチオピア北東部アファール三角地帯にあるハダールと,タンザニア北部のレトリ(旧称レトリル)で発見された化石をもとに,全容を報告した猿人で,学名はアウストラロピテクス・アファレンシス。今から三百数十万年前までさかのぼる古い時期の猿人である。…

【人類】より

… 猿人から原人への移行,換言すればホモ属の出現をめぐって,いわゆるハビリス説と単種説とが鋭く対立している。ホモ・ハビリスなどすでにホモ属の特徴をそなえた人類が,200万~150万年前にアフリカヌスやロブストゥスと共存し,この2種は原人へはつながらず絶滅したとするハビリス説は,最古の猿人であるアファレンシス種から約250万年前にハビリスとアフリカヌスが分かれ,ハビリスは原人・旧人段階をへて現生人類にまで進化したのにたいし,アフリカヌスはロブストゥスへ発展した後,約100万年前に絶滅し去ったというD.C.ヨハンソンの説によって代表される。これにたいして,ハビリスとアフリカヌス,ロブストゥスの形態上の相異は同種内の変異にすぎないとみるC.L.ブレースらは,アウストラロピテクスはすべて一つの種に属し,アファレンシス,アフリカヌス,ロブストゥスは種のレベルで区別されるべきものではなく,それぞれは進化段階を示すもので,ロブストゥスから原人段階へ発展したと主張する。…

※「ヨハンソン,D.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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