世界大百科事典(旧版)内のヨーロッパ国際窒素協定の言及
【肥料工業】より
…そのため,国際市場においてダンピング競争が行われた。28年には強力な国際カルテルであるヨーロッパ国際窒素協定が成立,日本でもこれに対抗すべく,30年に日本窒素肥料,電気化学工業,大日本人造肥料が窒素協議会を組織して,輸入規制を政府に要求するなど政治問題化したが,31年の金本位制離脱,低為替政策によって外国硫安流入の問題は一段落した。1930年代,硫安工業は,外国硫安との競争が除かれたこと,農村の不況が回復し需要が順調に増加したこと,さらに軍需の増大と結びついたことなどから,順調に発展した。…
※「ヨーロッパ国際窒素協定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」