世界大百科事典(旧版)内のライト,H.の言及
【推理小説】より
…おもしろいことに,この種の小説の作者には主人公たる探偵と同じようなアマチュアが多い。中世文学研究家(セーヤーズ),美術批評家(ハンティントン・ライト,筆名バン・ダイン),聖職者(M.R.A.ノックス),詩人(デイ・ルイス,筆名ニコラス・ブレーク)などが,余技として第一級の推理小説を発表している。 デュパン以後の素人探偵が,あまりにも人生をゲーム視しすぎ,鼻につくほどの知性やペダンティズムを示すのに不満な現実派は,市井の泥沼で手足を汚すことを迫られる現職警官や素人探偵を主人公に置く。…
※「ライト,H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」