世界大百科事典(旧版)内のライニッツァー,F.の言及
【液晶】より
…前者では,温度を上げていくと固体(結晶)→液晶→通常液体→気体へと変化し,後者では溶媒の量を増していくと,固体→液晶→通常液体という変化を示す。サーモトロピック液晶の発見は,1888年にオーストリアの植物学者ライニッツァーFriedrich Reinitzerがコレステロールのエステルの性質を研究している際,コレステリル安息香酸が,温度を上げていくと145.5℃で完全にとけるが,その外観は通常の液体とは異なり不透明で,さらに178.5℃まで温度を上げると初めて通常の透明な液体となることを見いだしたのが最初である。また,リオトロピック液晶は,1854年ドイツのR.フィルヒョーが生体の神経組織であるミエリンと水を接触させることによって得ている。…
※「ライニッツァー,F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」