世界大百科事典(旧版)内の《ラウィノの歌》の言及
【オコト】より
…アチョリ族の伝統文化の土俗価値を掘り起こし,詩・演劇・音楽・踊りを包括した総合芸術の発展に努める。散文詩《ラウィノの歌》(1966)は,アフリカ的価値を代表する妻が民族的表現とイメージを駆使して西欧文化に去勢された夫を鋭く揶揄(やゆ)し,圧倒するもの。《オショルの歌》(1970)では,この夫が西欧的価値の弁護に懸命になるが,ここに見られる諧謔と風刺の底には,民族的価値に対する揺るぎない自信が存在する。…
※「《ラウィノの歌》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」