世界大百科事典(旧版)内のラウネッダスの言及
【アルグール】より
…エジプトをはじめ北アフリカ,西アジアそしてサルデーニャなど地中海地域で広く見られる民俗楽器の一つ。双管の葦笛でズンマーラ(アラビア語),チフテ(トルコ語),ドザッレ(ペルシア語),ミトバジュ(イラク),ラウネッダス(サルデーニャ)など地域によってさまざまな呼名がある。アルグールは語源的にはウルグンurghunの変形と考えられ,ウルグンとは中世においてオルガンを意味するアラビア語であった。…
【イタリア音楽】より
…古代から近代にわたる時代的要素の積み重ねが,ほとんどどの地方でも見られ,複雑な様相の原因をなしている。古い方の例を挙げれば,サルデーニャ島に残る管楽器ラウネッダスは紀元前3000年にフェニキア人がもたらしたと推定されるし,古代の風習であった〈死者への泣き歌〉が南イタリアの一部にはまだ行われる。各地に伝わる素朴で独創的な和声法をとる合唱ポリフォニーはヨーロッパ最古の起源をもつと言われ,フィレンツェ近傍の山地で行われる〈五月祭の劇〉の音楽は,フィレンツェ市に近代オペラが興る前から存在する。…
※「ラウネッダス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」