世界大百科事典(旧版)内のラボアジエ法の言及
【元素分析】より
…当時はフランスのA.L.ラボアジエの提案(1784)による元素分析の原形ともいうべき方法で,有機化合物を酸素中で燃焼し,存在する元素を見いだしていたが,有機化合物の実験式は正確さを欠き,分子式の決定も十分ではなかった。したがってラボアジエ法に代わる精密な定量分析法の確立が一つの目標であったが,ついにドイツのJ.vonリービヒがこの目的を達成した(1831)。リービヒは彼の師L.J.ゲイ・リュサックの示唆により,燃焼試薬に酸化銅を用い,装置上の研究も種々重ねた結果,燃焼法による有機化合物中の炭素,水素の定量分析法を創案した。…
※「ラボアジエ法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」