最新 地学事典 「ラルビカイト」の解説
ラルビカイト
larvikite
ノルウェーの南東端部・ペルム紀のオスローリフトの南西部Vestfold地域の最大の街Larvik周辺に分布する,アルカリ長石中のクリプトパーサイト組織による青白い閃光を発する石材として19世紀末以来世界に輸出されている有名な岩石,岩体。Brogger(1890)以来現在までラルビカイト岩体(約50×25km2,約1,000km2)の岩石学的研究が進められてきた。岩種としてはモンゾニ岩〜閃長岩。石英からネフェリンを含むものまで広い岩相変化を示す(Rb-Srアイソクロン年代≒281〜268 Ma:全岩化学組成=SiO2 52〜60wt%)。斜長石とアルカリ長石の共生関係・組織は,マントル組織(アンチラパキビ型:核=斜長石,マントル=アルカリ長石)からマイクロパーサイトまで変化に富む。一般にオージャイト・角閃石を伴うが,かんらん石や黒雲母を含む岩相も。副成分鉱物としては,イルメナイト・磁鉄鉱・りん灰石・ジルコン。
執筆者:山田 哲雄・中野 聰志
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

