世界大百科事典(旧版)内のランクル,P.deの言及
【悪魔】より
…悪魔憑きはまた集団感染すると,14世紀アーヘンの〈聖ヨハネの踊〉や15世紀初頭ストラスブールの〈聖ファイトの踊〉のような舞踏表現をともなった。17世紀の異端審問官ランクルPierre de Lancreのスペイン国境バスク人の魔女狂気に関する調査には,この種の集団舞踏ブランルの記録が見える。これらの魔女舞踏は旧石器時代の豊穣舞踏に酷似していたが,豊穣舞踏の踊り手が踏んだ大地が生産力を帯びるのに対して,悪魔の信徒たちがそっくりの踊り方をすると,その大地はあべこべに不毛になるとされた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」