ランス派写本(読み)らんすはしゃほん

世界大百科事典(旧版)内のランス派写本の言及

【ユトレヒト詩篇】より

…フランスのランス近郊オービレールHautvillersで,820‐830年ころ制作されたと推定される挿絵入り写本。いわゆる〈ランス派〉写本の一つ。現在ユトレヒト大学図書館に所蔵。旧約聖書の《詩篇》のほか,カンティクムCanticum(聖書中,《詩篇》以外に載せられた歌),使徒信条などを含む。豊富な挿絵は羽根ペンによる素描で,テキストを逐一,忠実に図解している。古代風の自然主義的風景や,躍動する人物像などの緊張とスピード感に満ちた描写は,カロリング朝美術の傑作に数えられる。…

※「ランス派写本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android