世界大百科事典(旧版)内のランソン,S.W.の言及
【食欲】より
…一方,1910年代以降,動物を用いた研究も行われ,イヌやネズミの破壊実験に基づく視床下部と肥満の密接な関連性について報告された(1930)。しかし,脂肪症が脳下垂体性ではなく視床下部性であることが明確になったのは,39年および40年にA.W.ヘザリントンとS.W.ランソンが1908年に開発された脳定位固定装置を用いてネズミの視床下部を限局して破壊し,脳下垂体が無傷でも肥満の起こることを実証してからである。その後,この研究結果は多くの研究者によりネズミ,ネコ,サルについて確認された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」