世界大百科事典(旧版)内のランボー,J.L.の言及
【鉄筋コンクリート】より
… コンクリートと鉄筋という異種の材料による合成構造が成り立つのは,コンクリートと鉄筋の付着性がよいこと,コンクリート中に埋め込まれた鉄筋はさびにくく(コンクリートは本来弱アルカリ性である),長期間の耐久性があること,コンクリートと鉄筋の温度膨張係数がほぼ等しいので,温度変化に対して二次応力を生ずることなく自由に変形しうること,などの理由による。 1850年ころに,フランスのJ.L.ランボーが鉄筋コンクリートでボートをつくったのが最初といわれ,その後,67年にJ.モニエが鉄筋コンクリートの部材を特許品として博覧会に出品したのが普及の始まりとされているが,いずれにしても19世紀の半ばに発明され20世紀になって一般の構造物に使われるようになった構造様式である。ちょうどこのころ,鉄が転炉法の発明により鋼として大量に製産されるのと時代を同じくし,鉄とコンクリートの時代が形成されていくのである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」