世界大百科事典(旧版)内の《ラーチュプレーシス,ラトビア民族の英雄》の言及
【プンプルス】より
…貧農の子として生まれ,ロシアおよびラトビアで長く軍人生活を送ったが,過去700年にわたってドイツ人とロシア人による屈辱的支配の苦難をなめてきた祖国の惨状を愁い,詩人アウセクリスAuseklis(1850‐79)らとともにロマン主義・国民主義の文学運動に参画した。のちにラトビア国内のみならず,ソ連邦内でも有数の英雄叙事詩とたたえられる作品《ラーチュプレーシス,ラトビア民族の英雄》(1888)を発表した。この作品は12~13世紀の史実と古くから伝わる歌謡,伝説を巧みに織り交ぜた英雄叙事詩で,ラトビアの独立(1921)に先駆け,同国人の民族意識を覚醒させた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」