世界大百科事典(旧版)内のラーII世号の言及
【葦舟】より
…草を用いているため強度が不足し,あまり大型のものは製作できないので,長距離の航海には使用されず,もっぱら川や湖などで使用されている。ただし,人類学者T.ヘイエルダールは,1970年ナイル川の葦を材料とし,ペルーのアイマラ族の技法によって全長12mの葦舟ラーII世号を製作し,モロッコから西インド諸島までの大西洋横断航海を行って,葦舟が内水面用だけの舟ではなく外洋航海にも使用されていたと主張した。日本では《古事記》に水蛭子(ひるこ)を葦舟に入れて流し去ったとの記事があり,古くは葦舟が使用されていたと想像される。…
※「ラーII世号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」