世界大百科事典(旧版)内のリットン,B.の言及
【魔術】より
…この方面ではとくに文学や美術や舞踏などの創作にみるべきものが現れている。19世紀末の魔術運動にみずから参加したJ.K.ユイスマンス,A.マッケン,B.リットンらの作家は,魔術そのものを文学の主題に据え,儀式魔術の美学的特性を大いに喧伝した。またタロットが新しくデザインされ,ラファエル前派やフランス象徴主義が隆盛を極めたのもこの時期にあたる。…
【ユートピア】より
… 第2は,ロマン主義の影響のもとに成立したものであり,第1とは逆に高度な技術文明を嫌悪し,前産業化社会を背景として調和と協働,自然への回帰と人間性の回復を基調とする理想社会をもとめた。ブルワー・リットン《未来の人種》(1871),W.モリス《ユートピア便り》(1890)などが典型例で,これらは社会運動としてはギルド社会主義にも結びつき,近代社会批判として強い影響力をもった。 第3は,党派的なユートピアであるが,かつて宗教的運動の中で主張されたような孤絶したユートピア構想とは異なった,新しい開放性をもっている。…
【錬金術】より
…彼らの霊感の大きな源泉の一つがÉ.レビの一連の著作であった。イギリスではブルワー・リットンが出て,《不思議な物語》ほか錬金術師を登場させた小説を執筆した。アイルランドのW.B.イェーツには《錬金術の薔薇》をはじめ錬金術的寓意にいろどられた作品がある。…
※「リットン,B.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」