世界大百科事典(旧版)内のリップ・リードの言及
【管楽器】より
…薄片が通路よりやや小さく,入口をくぐって振動する場合をフリー・リードという(笙(しよう)など)。(3)はいわゆるらっぱ類で,唇がリードの働きをするので,リップ・リードなどともいう。西洋では(1)と(2)の方式の楽器を指して木管楽器,(3)を金管楽器と呼ぶ習慣があり,実際の材質とときに不一致のまま行われている。…
【金管楽器】より
…唇がふるえて気流が断続し,その作用を受けて管内の空気が楽音を形成する。唇の機能がオーボエなどのリード(振動体)と似ているので,リップ・リードともいう。管の形状から円筒管系と円錐管系に大別され,前者をトランペット,後者をホルンで代表させることもあるが,どちらも管端の開口が大きく広がってアサガオ形を呈する例が多い。…
【リード】より
…なお笙などの振動体を意味する簧(した)の字義を拡張して,リード一般の意味にあてている人もある。 またいわゆる〈らっぱ〉の類では,唇の振動で音を作るので〈リップ・リード〉という表現が用いられる。フルートの類では,吹き鳴らす際の気流それ自体が振動体の役をするので〈エア・リード〉,可視的な振動体がないので〈ノンリード〉といった表現が用いられる。…
※「リップ・リード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」