世界大百科事典(旧版)内のリントン,R.の言及
【国民性】より
…個人は自分が育ち生活している文化を具体化しており,それら個人の集団によって新たなる文化がつくられる,という観点の国民性研究への導入である。集団に共通のパーソナリティや性格の分類方法には,(1)乳幼児期の育児様式や家族関係の共通性によって,社会の支配的制度に見合った形で,個々人の性格が形成されるという〈基本的パーソナリティ〉(カーディナーA.Kardiner),(2)多様にある行動様式の中から分布頻度が大きいものを表出することによってその性格を基礎づけようとする〈最頻度パーソナリティ〉(リントンR.Linton),の二つがある。〈基本的パーソナリティ〉は社会構造とパーソナリティの変化とは相関関係にあることを示している。…
【役割】より
…役割研究の系譜は大きく二つに分けることができる。一つは,G.H.ミードに始まる社会心理学もしくはシンボリック相互作用論の系譜であり,もう一つはR.リントンに始まる構造主義的な系譜である。前者は,基本的特質の(1)と(2)にとくに注目し,行為者のパーソナリティと役割との関連に分析の焦点をおく。…
※「リントン,R.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」