世界大百科事典(旧版)内のリンマの言及
【音程】より
…また古代インドでは,1オクターブを22等分し,その最小単位(シュルティ)を二つ,三つまたは四つ組み合わせたもの(つまり2/22,3/22,4/22の3種)を基本的な音程として音階を構成する。中世イスラム世界では,1オクターブを12のピタゴラス・リンマと5のピタゴラス・コンマ,つまり合計17律に不等分分割し,これらの組合せ(例えば,半音は1リンマ,大全音は2リンマ+1コンマ)で7音音階が構成されている。 音程は伝統的にリュートやモノコードの指盤上で弦の長さとして計測され,実験されることが多かった。…
【音律】より
…その中で今日まで原理的に順守されているのは,サフィー・アッディーンの1オクターブ17不等分律音階である。この理論によれば,大全音(204セント)は二つのリンマ(L=90セント)と一つのコンマ(C=24セント)から成り,テトラコルド(完全4度)は(L+L+C)+(L+L+C)+Lの7律から構成される。したがって1オクターブは二つのテトラコルドと1大全音,すなわち,(L+L+C)+(L+L+C)+L+(L+L+C)+(L+L+C)+L+(L+L+C)の17律から成るとする。…
※「リンマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」