世界大百科事典(旧版)内のリー,T.D.の言及
【パリティ】より
…しかしその後の実験の精密化に伴い,パリティのほかは両者を同一の粒子と考えざるを得なくなり難問を引き起こした。これを解くために,T.D.リーとC.N.ヤンは,弱い相互作用においてパリティが破れているとしてもそれまでの実験結果と矛盾しないことを指摘し,さらにこの仮説を検証するために二,三の実験を提唱した(1956)。これらの実験は直ちに行われ,原子核のβ崩壊と,π中間子の崩壊においてパリティが破れていることが確証された(1957)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」