世界大百科事典(旧版)内の《ル・ビアンディエ》の言及
【フランス料理】より
…
[歴史]
フランス語で書かれた最初の料理書の出現をもって,フランス料理の出発点とするならば,それは中世末期のことになる。つまり,シャルル5世の料理長になったタイユバンTaillevent(1326?‐95)の《ル・ビアンディエLe viandier(食物譜)》がそれである。この本の内容から推定すると,中世の料理は煮込み,濃厚なスープ,パイ料理などが中心で,材料がなんであったかわからぬほどに突きつぶし,これに多種かつ多量の香辛料を加えたピュレー状のものが多く使われたことがわかる。…
※「《ル・ビアンディエ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」