世界大百科事典(旧版)内のル・ブロン,J.C.の言及
【銅版画】より
…アクアティントによる水彩風の色刷りは,エッチングと併用されて版画の調子を整えるのに便利である。色刷り版画は18世紀前半にドイツ人ル・ブロンJakob Christof Le Blon(1667‐1741)がメゾティント版でニュートンの三原色原理を応用して色刷りの絵画複製に成功し,フランスのゴーティエ・ダゴティJacques‐Fabien Gautier‐Dagoty(1710‐81)がさらに墨版を加えて精度を高めた。アクアティント版でもドビュクールPhilibert‐Louis Debucourt(1755‐1832)やその他の版画家が色刷りを実用化したが,1830年ころから絶えていたのを19世紀末にM.カサットが復活させた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」