ル・プランス,J.B.(読み)るぷらんす

世界大百科事典(旧版)内のル・プランス,J.B.の言及

【銅版画】より

…松脂(まつやに)の粉末を銅板に振りかけ,熱で固定して防食剤とするもので,水彩のような効果を生むことがある。一般にフランスのル・プランスJean‐Baptiste Le Prince(1734‐81)が1768年以前に発見し彼以後定着した技法とされるが,16世紀のD.ホッファーやM.ライモンディ,17世紀のレンブラントやファン・デ・フェルデJan van de Velde(1593‐1641)らが個別的に用いてはいた。アクアティントによる水彩風の色刷りは,エッチングと併用されて版画の調子を整えるのに便利である。…

【版画】より

…メゾティントは白黒写真のように絵画の明暗の調子を確実に複製でき,18世紀のオランダとイギリスでことに流行した。アクアティントは松やにの粉(現代では砂糖なども)を防食剤として,水彩画的な画法が可能であり,18世紀中期のフランスのル・プランスJ.B.Le Prince(1734‐81)によって考案された。このような種々の製版技法を混用することも多い。…

※「ル・プランス,J.B.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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