世界大百科事典(旧版)内のルペルカリアの言及
【バレンタイン・デー】より
…今日では英米を中心に,恋人たちがカードValentine cardや贈物をとり交わす日として知られ,日本では特に女性の方から愛をうち明けることができる日としてチョコレートを贈ることがさかんに行われている。この習俗の起源は,古代ローマの豊穣祈願祭ルペルカリアLupercaliaにあるとも,この日から鳥がつがい始めるという西欧の民間伝承にもとづくともいわれる。【山田 宏】。…
【ファウヌス】より
…神殿はティベリス川の中州にあり,2月13日にファウナリアFaunalia祭が行われた。このほか,生あるものの多産と豊饒を祈願する2月15日のルペルカリアLupercalia祭も,おそらくルペルクスLupercusの名のもとに崇拝されたファウヌスの祭式であったと考えられている。なお,彼と同一の職能をもって女性に臨む女神にファウナFaunaがあり,彼女はファウヌスの姉妹,妻または娘とされる。…
【ローマ】より
… 市民生活のあらゆる面において宗教儀式は重要な役割を果たした。農耕に結びつく国家的な祭典(ルペルカリア,サトゥルナリアなど)が数多くあり,一年の暦はそれら祭りや禁忌によって民会や裁判の開廷できぬ日を定めていた。民会も元老院も神意をうかがったうえでなくては開会しなかった。…
※「ルペルカリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」