世界大百科事典(旧版)内のレオンチエフ表の言及
【産業連関表】より
…この仕事は1930年代の初期に始まり,およそ10年を経て40年代までにその基本的枠組みは完成する。
[レオンチエフ表]
レオンチエフは経済を記述する連立方程式体系を操作可能=計算可能な形式に,具体的にいえば,連立一次方程式として定式化した。もちろん,モデルをこのように限定することによって,一般均衡論が本来備えていたある種の普遍性は失われざるをえない。…
【レオンチエフ】より
…彼は産業を生産単位とする生産技術の観点から,国民経済の構造を産業間の投入・産出の相互依存関係として定式化するとともに,独創的かつ単純な仮定を加えることで,一般均衡モデルの計量化を可能にした,いわゆる投入産出分析を創造した。この分析の数量的基礎を提供する産業連関表(投入産出表)は,今日世界数十ヵ国で作成され,政府活動の効果,産業活動の計画や予測,さらに環境問題の分析などに幅広く利用されており,レオンチエフ表と呼ばれることもある。この〈前人未到の分野を独力で創造し開拓した研究〉に対して,1973年ノーベル経済学賞が与えられた。…
※「レオンチエフ表」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」