世界大百科事典(旧版)内のレーザー法の言及
【ウラン濃縮】より
…空気力学的分離法は,分離器に回転部分がなく,構造が単純であり,ガス拡散法における隔膜のような特殊な技術を要するものが不要である,などの長所を有しているが,最大の欠点は電力消費量が非常に大きいことである。 レーザー法は,ウランの金属蒸気の励起準位あるいはUF6ガス分子の分子振動にわずかながら同位体シフト(同位体間の差異)があることに着目してレーザーを照射し,235U(238U)またはその分子だけを選択的に励起して,235Uを238Uから分離する濃縮法である。この方法は,原理的には,1回の分離操作で非常に高い濃縮度のウランを製造することができるという利点をもっている。…
※「レーザー法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」