世界大百科事典(旧版)内のレーダーバーグ,J.の言及
【形質導入】より
…特に,細菌では接合,形質転換,形質導入という三つの方式が明らかになっている。 形質導入というのは,ある細菌(供与体)の遺伝情報がファージを介して別の細菌(受容体)に伝えられ,そこで形質発現をする現象で,ツィンダーN.ZinderとレーダーバーグJ.Lederbergがサルモネラ菌の一種であるネズミチフス菌Salmonella typhimuriumにおいて初めて発見した(1952)。その後,大腸菌Escherichia coliや枯草菌Bacillus subtilisなど多くの細菌でも起こることがわかってきたし,また,ファージが伝える遺伝情報が物質としてのDNAであることも明らかになった。…
※「レーダーバーグ,J.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」