世界大百科事典(旧版)内のレーマン,K.の言及
【ガラス工芸】より
…とりわけ神聖ローマ帝国の首都がプラハに置かれた17世紀には,皇帝ルドルフ2世の芸術・学問の偏愛がボヘミアン・グラス(ボヘミア・ガラス)を大きく育成した。ここで作り出された無色透明のボヘミアン・クリスタルは,水晶彫りの名工レーマンKaspar Lehmann(1565ころ‐1622)によるグラビール彫刻を加えて,豪華なテーブル・グラスを生み出した。それはハプスブルク家の王室をはじめ全ヨーロッパの宮廷で愛用されるようになり,ベネチアの独占体制は,あえなくボヘミアによって崩されていった。…
※「レーマン,K.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」