世界大百科事典(旧版)内のロイド・コーヒー店の言及
【ロイズ】より
…当時ロンドンのタワー街にあったロイドEdward Lloyd(1648ころ‐1713)の経営するコーヒー店は,海運業者や海上保険引受人のたまり場となっていたが,店主のロイドは客の便宜のため,海運に関するニュースを集めたり,船舶の売買や積荷取引の周旋を行ったので,その店は大いに栄えた。1691年ロイド・コーヒー店は,ロンドンの商業金融の中心ロンバード街に移ったが,そのころまでに保険の引受けを専門の職業としていた保険引受人は,みなここを取引の場所にしたので,18世紀半ばころには,ロイズは海上保険の中心市場としての地位を確立した。こうしてロイズはコーヒー店から保険引受人の集団として発展し,1774年には王立取引所Royal Exchangeの建物に事務所を移した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」