世界大百科事典(旧版)内のロガニンの言及
【ミツガシワ】より
…乾燥葉は漢方で睡菜葉(すいさいよう)といい,苦味健胃薬として用いられ,ゲンチアニンgentianine,メンチアホリンmenthiafolinを含む。根は睡菜根(すいさいこん)と呼び,ロガニンloganin,メンチアホリンを含み,健胃薬のほかに高血圧に効く。 ミツガシワ(ミツガシワ属),イワイチョウ(イワイチョウ属),アサザ(アサザ属)などは,昔はリンドウ科のミツガシワ亜科としてまとめられていた。…
【薬用植物】より
…キンポウゲ目(キンポウゲ科,ツヅラフジ科,メギ科,スイレン科)と,これに近いモクレン目(モクレン科やクスノキ科)の植物にはビスコクラウリン型アルカロイドがみられる。リンドウ科の中でリンドウ属Gentiana,センブリ属Ophelia,センタリウム属Centauriumはゲンチオピクロサイドgentiopicrosideと同類の苦味配糖体を含有するが,ミツガシワ属Menyanthesはこれらと化学構造の異なる苦味配糖体メニアンシンmenyanthinを含有し,リンドウ科に近いフジウツギ科のマチン属Strychnosの苦味配糖体ロガニンloganinはメニアンシンとまったく同一化合物である。したがって,化学成分は類縁関係を明らかにする資料としても有効である。…
※「ロガニン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」