世界大百科事典(旧版)内の《ロシア国家史》の言及
【カラムジン】より
…この文体の革新は守旧派の反対をうけ,文壇は2派に分かれて対立した。しかし彼自身はこの論争に加わらず,1803年皇帝から〈歴史編纂官〉の称号を与えられ,《ロシア国家史》(1818‐24)の執筆に没頭する。彼が晩年の20年あまりをついやしたこのロシア史は,保守的な君主主義者の立場から書かれたもので,12巻からなる大著であるが,膨大な史料を駆使した詳細な注と華麗な文体のわりには,学問的価値にとぼしい。…
※「《ロシア国家史》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」