ロシア農奴制(読み)ろしあのうどせい

世界大百科事典(旧版)内のロシア農奴制の言及

【農奴】より

…したがって,中世末期から市民革命期に至るまでの農民一揆や農民反乱では,農奴身分とその特徴的負担の廃止が,しばしば要求されたのである。【森本 芳樹】
[ロシア]
 ロシアにおいて封建制・農奴制社会がいつ始まったかについては,今日なおさまざまな議論があるが,そうした〈社会構成体〉としてのロシア農奴制論のほかに,狭義のロシア農奴制,つまり土地への緊縛を本質的特徴とし,1861年になってようやく廃止される農奴制が,いつ,どのように成立し展開したかの議論は別にある。15世紀には原則的には農民の自由な移転が認められていたと考えられるが,15世紀末のモスクワ大公イワン3世の〈1497年法典〉は,全国的に農民の移転を〈ユーリーの日〉(ロシア暦11月26日)前後2週間に定め,移転料を強制した。…

※「ロシア農奴制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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