世界大百科事典(旧版)内のロジン酒の言及
【薬酒】より
…したがって薬草を酒に浸けこみ薬酒とする技術も古くから開発された。ディオスコリデスの《薬物誌》にみえる例では,白い海藻をブドウ酒に入れ3ヵ月間放置して作る海藻酒(水腫,黄疸,脾臓病薬),過熟しないヨウナシをナナカマド類の実とともにブドウ酒に入れたナシ酒(胃病薬),バラの花を乾燥させてから粉砕し,ブドウ酒に加えたバラ酒(下痢止め),松やにを樹皮とともに細かく刻んで調合したロジン酒(咳止め,浣腸剤),ニガヨモギをブドウ酒に入れて作ったアブサン(肝臓病,黄疸,ヒポコンドリーに有効)など約50種を数える。また野生のキュウリなどを混ぜて作った堕胎酒も載せられている。…
※「ロジン酒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」