最新 地学事典 「ロスビー循環」の解説
ロスビーじゅんかん
ロスビー循環
Rossby circulation
大気大循環において,軸対称な対流で熱を高緯度に運ぶハドレー循環との対比で,傾圧不安定波による渦輸送が熱を高緯度に運ぶ主要なメカニズムであるという循環のこと。地球大気はロスビー循環の特徴を示す。回転水槽実験で,回転数と温度差を調整することで,ハドレー循環の領域(regime)とロスビー循環の領域が明瞭に分かれる。大気大循環のエネルギー流をまとめたローレンツ4ボックス解析では,帯状有効位置エネルギーは渦動成分によって輸送され消散される。この特徴はロスビー循環の重要性を示すものである。
執筆者:田中 博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

