ロビンソン,E.S.L.(読み)ろびんそん

世界大百科事典(旧版)内のロビンソン,E.S.L.の言及

【アイルランド文学】より

…この作品は仮借ない観察と戯画のゆえに,初演当時は観衆の反感をかったが,その後のアイルランド演劇の基本的な性格を内蔵している。10年代に入るとロビンソンEsmé Stuart Lennox Robinson(1886‐1958)らの農民写実劇が主流をしめ,20年代にはショーン・オケーシーが《狙撃者の影》(1923初演),《ジューノウと孔雀》(1924初演),《鋤と星》(1926初演)において,対英抗争と内乱の時代を背景に,貧民街労働者たちの悲喜劇を描いて新たな活力を吹きこんだ。イェーツは中期以後も《鷹の井戸》(1916初演)など,日本の能の手法を取り入れた象徴的な伝説劇や寓意劇を書き続け,また演劇活動や内乱時代の体験をふまえて《塔》(1928),《螺旋階段》(1933)など優れた詩集を発表して,世界的な名声を得たが,その中核にはつねにケルト族の神話・伝説が存在している。…

※「ロビンソン,E.S.L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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