世界大百科事典(旧版)内のロマン主義的個人主義の言及
【個人主義】より
…そこでジンメルは,理性という普遍的な性能の保持者としての個人を尊重する量的個人主義と,ひとりひとりの個人がになっているかけがえのない個性を尊重する質的個人主義という,二つの類型を構成した。前者を啓蒙主義的個人主義,後者をロマン主義的個人主義と呼ぶこともできよう。啓蒙主義の思潮は18世紀のフランスで起こり,それに対する反作用としてのロマン主義は19世紀のドイツにおいて盛んとなったので,量的個人主義はフランス型,質的個人主義はドイツ型という類型化も可能である。…
※「ロマン主義的個人主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」