世界大百科事典(旧版)内の《ロンドン市の成長に関する政治算術》の言及
【都市問題】より
…都市問題がどのように把握されてきたか,近代経済の展開に沿ってみてみよう。
[都市問題把握の歴史]
世界史上,近代経済発展の先駆をなしたのはイギリスであるが,そこで経済学の祖といわれたW.ペティが1682年に《ロンドン市の成長に関する政治算術》を著している。彼は,当時のロンドンの人口が67万で,それをイギリス経済の原動力であるとするが,今後の発展方向は拡大か縮小かと問い,二つの場合についてそれぞれ起こりうる都市問題を,防衛,治安,行政,貿易,産業活動,社会保障,悪疫といった項目に分け推定評価する。…
※「《ロンドン市の成長に関する政治算術》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」