世界大百科事典(旧版)内のロープケーブルの言及
【つり橋】より
…なお,清洲橋の主ケーブルは古くイギリスのつり橋で多用されたチェーンケーブルであるが,近代つり橋のケーブルは一般鋼材よりはるかに強度の高い直径5~7mmの硬鋼線を必要な本数束ねたワイヤケーブルである。この場合,鋼線をよったロープケーブルと鋼線を平行に束ねた平行線ケーブルとがあり,長大つり橋には後者が用いられる。
[特徴]
つり橋はこのように高強度の鋼材を,もっとも効率のよい引張材として用いたケーブルを主部材としているので,他の橋梁(きようりよう)形式にぬきんでて長い支間を渡るのに適している。…
【ワイヤロープ】より
…鋼索という場合,ワイヤロープを指すことが多い。ただし長い鋼索がつり橋などのつり構造物の主部材や,ケーブルカー,ロープウェーなどに用いられるときケーブルcableと呼ばれるが,これには撚り合わせてつくったロープケーブルのほかに,ワイヤを撚らずに平行に束ねた平行線ストランドを用いる平行線ケーブルもある。いずれにせよ,ケーブルは引張力しか受けもてない部材として扱われる。…
※「ロープケーブル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」