世界大百科事典(旧版)内のローマ史劇の言及
【歴史劇】より
…およそ1580年代から1630年代ぐらいまで盛んであった年代記史劇は,散文による年代記を資料として,劇としては中世の道徳劇から発達してきたものであった。 しかし,もう少し広く〈歴史劇〉を解することも可能であり,その場合,シェークスピア作品の中では,《リア王》や《マクベス》も〈歴史劇〉と呼ぶことができるし,また,やはり〈悲劇〉の中に入れられている〈ローマ史劇〉の一連の作品も広義の歴史劇と言うことができる。《タイタス・アンドロニカス》や《ジュリアス・シーザー》《アントニーとクレオパトラ》《コリオレーナス》などがそれで,これらはプルタルコスの《英雄伝》などを資料として書かれたものである。…
※「ローマ史劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」