世界大百科事典(旧版)内のローマ帝政前期の言及
【元首政】より
…五賢帝時代には養子縁組による後継者選出が定着したかに見えたが,3世紀にいたって,軍隊の勢力を背景として元首の擁立戦が繰り返されるなかで,軍人皇帝の乱立する危機の時代が訪れ,その混迷を収拾したディオクレティアヌスによって専制君主政が樹立されるにおよんで,共和政的自由と第一人者の権威との共存する元首政は名実ともに終息した。したがって,元首政の時代はローマ帝政前期とも言われ,専制君主政のローマ帝政後期とは区別するのが通例である。ドミナトゥス【本村 凌二】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」