ワイザー,W.H.(読み)わいざー

世界大百科事典(旧版)内のワイザー,W.H.の言及

【カースト】より

…村人はほぼカーストごとにまとまって住み,最良の地は上層の諸カースト,村の周縁部は不可触民の諸カーストの居住区となっている。こうした村落の内部におけるカースト間の分業関係を,社会学者のワイザーはジャジマーニーjajmānī制度と呼んだ。ジャジマーニーとは〈顧客〉〈得意先〉を意味するジャジマーンからの派生語で,特定のカーストに属する家(たとえば陶工や鍛冶などの家)が,先祖代々の得意先である家に対してもつ権利を意味する。…

【村】より

…なお,むらに特定の職人がいない場合とか,その職人がいても他のジャジマーンのカミンとなっているためにサービスを得られないジャジマーンは,隣の村から通いの職人とジャジマーニー関係を結んだり,巡歴の職人からサービスなどを受ける。 このジャジマーニー関係については,北インドの連合州のセンサス調査を担当したブラントEdward Arthur Henry Bluntが1908年の同州センサスで,またその著《北インドのカースト制度》(1931)で言及し,またこのセンサス報告書を利用したマックス・ウェーバーがその著《ヒンドゥー教と仏教》で若干論じているが,これを〈ジャジマーニー・システム〉としてとらえ,詳しく展開したのがアメリカの宣教師ワイザーWilliam Henricks Wiserであった。彼は1930年代に連合州のあるむらで伝道活動を行っている際にこれを発見し,《ヒンドゥー・ジャジマーニー・システム》(1936)と題する小冊子を出版した。…

※「ワイザー,W.H.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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