世界大百科事典(旧版)内のワイスマン=ルーのモザイク説の言及
【生殖質】より
…体細胞分裂において各種のデテルミナントはそれぞれ特定の細胞に分配され,それによって体細胞の分化をもたらすと考えた。この考えは個体発生をモザイク的に説明するW.ルーのモザイク説と合流して一つの理論(ワイスマン=ルーのモザイク説)となったが,19世紀の終りより20世紀前半におこなわれた種々の実験発生学的研究によって完全に否定された。しかし現在でも生殖質という用語は,その種に特有の遺伝物質(遺伝子)の総体,または遺伝資源というような意味で用いられている。…
※「ワイスマン=ルーのモザイク説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」