世界大百科事典(旧版)内のワイル=シュワルツの補題の言及
【超関数】より
…例えばラプラシアンΔ=∂2/∂x12+……+∂2/∂xm2は楕円型偏微分作用素である。上記の楕円型偏微分作用素Aにおいて,各係数aij(x),bi(x),c(x)が無限回微分可能であり,また,f(x)を無限回微分可能な既知関数とするとき,超関数の理論によれば偏微分方程式AT=fを満たす超関数Tがあれば(すなわち,任意のφ∈Ωに対してが成立すれば),無限回微分可能な関数uで偏微分方程式Au=fを満たすものが存在してT=Tuとなる(この事実はワイル=シュワルツの補題と呼ばれる)。簡略ないい方をすれば,楕円型偏微分方程式AT=fの超関数解Tは,実はふつうの意味のAu=fの解uになるのである。…
※「ワイル=シュワルツの補題」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」