世界大百科事典(旧版)内のワカゼの言及
【作男】より
…ただ地方によっては,特定の家に出入りしてその家の農作業や雑事に従事し,なにかにつけてその家から物質的給付をうけるような,主従関係的な人物を作男という所もある。なお,住込みの奉公人を示す各地の言葉は,単に働き手の男子,女子であることを示すオトコシュウ(男衆),ワカイモン(若い者),ワカゼ(若勢)とかオナゴシュウ(女衆)などが一般的である。奉公人は耕作に従事するだけではないからである。…
【若衆】より
…若い衆,若者,若,若連,若勢,二才(にせ)ともよばれ,15歳前後から妻帯時までの男性を指す用語。若衆組に参加すると,若者宿に入って序列を相互に確認し合い,一定期間集団生活を体験し,地域共同体の生活に必要な事柄を習得する。若衆組は近代になると青年団に改組されたが,青年団は地域社会の実務を担当した。1637年(寛永14),近江国蒲生郡蛇溝村が隣村の今堀村と水争いをしたとき,実力行使の先頭にたったのは若衆であった。…
【若者組】より
…青年男子の年齢集団。子供組の上位に位置し,娘組と対応する。明治中期ごろまで全国の村落や一部の町に存在したが,まれには昭和初期までその形態をとどめた例もある。呼称としては,東北地方の日本海側の〈若勢(わかぜ)〉,東北から九州北部までの日本海側に点在する〈若手(わかて)〉,九州南部から沖縄にかけての〈二才(にせ)〉などがあるが,若者,若い衆,若者仲間,若者組,若連中などと呼ぶ所が多く,このうち若者組の名が学術用語化した。…
※「ワカゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」