世界大百科事典(旧版)内の《わが同時代人の物語》の言及
【コロレンコ】より
…96年にペテルブルグ居住を許され,ナロードニキの雑誌《ロシアの富》の編集にあたり,時事的な数多くの社会評論を執筆した。1900年からポルタワに移住,05年から16年にわたって書きつがれた自伝的回想《わが同時代人の物語》(1922)は,故郷における幼少年時代やシベリアの生活を描いて,時代とさまざまな人間像を浮かびあがらせ,ロシアの根本的な問題への深い洞察を示す。総じてコロレンコの作品は,抒情的ではあるが,ユーモアに満ちていて明るい。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」